・自分に合った研究室で研究がした
・環境が良い研究室に入りたい
この記事では上記のご要望に答えるために、失敗しない研究室の選び方についてご紹介します。
Contents
研究室に入る前に研究する目的を明確にしよう
まずは研究室を決定する前に、「なぜ研究をしたいのか」、「研究室学びたいことはあるか」、「将来は何をしたいのか」を考えましょう。つまり、研究室に所属する目的を明確にしてください。
研究室に所属したい理由の例としては、以下があげられます。
・その研究室でしか学べない分野がある
・就職したい企業の分野に近い研究をしているか
・楽な研究をして時間を作りたい
・見知った人と同じ研究室に入りたい
「なぜ研究室に所属する目的を明確にするのか」と疑問を持つ方はいると思います。
それは、所属する研究室によって、「今後の人生」に大きく影響するからです。
理系の大学生は、大学4年生の始めから約1年間研究を行います。
しかし、修士課程まで進学すると3年間、博士課程まで進学すると6年間もの長い間、その研究室に所属します。
また就活の際、就職先は所属した研究室が研究する分野に近い企業に就職する場合が多いです。
そのため、何の理由もなしに所属する研究室を決めるのではなく、「どうしてその研究室がいいのか」を一度考えてください。
失敗しない研究室の選び方
それでは失敗しない研究室の選び方についてご紹介します。
まずは研究室を決めるために考えるべきことの一覧を見てみましょう。
・自分が興味のある研究か
・教授の教育方針を聞く
・研究費は豊富か
・研究室の設備は整っているか
・卒業生の就職先の情報
・コアタイムは明記されているか
・先輩が後輩を指導するか
・毎年の研究成果があるか
私が研究室を選びなおすなら、考慮したい項目になります。
それでは1つずつ見ていきましょう。
自分が興味のある研究か
興味がないものは長く続きません。そのため、興味がある研究室を選択すること自分に合った研究室を選ぶ近道です。
大学生でも研究室に所属したのなら、必ず結果を出す必要があります。しかし、興味がないものを研究対象にしてしまうと、予想よりはるかに研究を進めることが出来ません。最悪、研究室をやめることになります。
そのため、自分が興味を惹かれる研究を選択しましょう。
そのあたりも含めて、所属する研究室を考えてみましょう。
教授の教育方針を聞く
教授になるために、学生に時間が許す限り実験をさせて、論文を書こうとする先生がいます。そのような研究室では、学生を便利なコマとしか扱わないため、気を付ける必要があります。
また教授の中には、興味や趣味で気になったことを研究している方もいます。教授の興味や趣味だけで研究していると、学生の卒論や学会の論文が書きにくいテーマになり、苦労することがあります。
そのため、研究室を決める前に、研究室の指導方針を確認しておくほうが無難です。
研究費は豊富か
実験器具や装置など、研究するには想像以上の研究費用がかかります。そのため、研究費がどれだけあるかで、研究のしやすさや難易度が変わります。
当たり前ですが、研究費が豊富なほど、良質かつ早く研究結果が出る可能性が高いです。
もし興味があったり、やってみたい研究があっても、研究費が少ないなら候補から外すほうが無難です。
研究費については、学内で調べるか、インターネットで調べる方法があります。あなたが気になる研究室の研究費が知りたいなら、以下の「科研費」から一度調べてみることをオススメします。
URL:科研費
研究室の設備は整っているか
上記の「研究費が豊富か」と似たようなことですが、研究室の設備が整っているかも非常に重要です。
確認したい設備は以下になります。研究室に入る前に研究室の見学をして、確認しておきましょう。
・実験装置が整っているか
・研究室の広さ
・一人当たりの机の広さ
・冷蔵庫や電子レンジなどの家電
卒業生の就職先の情報
研究室の先輩が、希望する就職先に入社できたか確認しましょう。希望通りに就職できているなら、教授のサポートが手厚い研究室である可能性が高いです。
反対に、研究が忙しくて就活が十分にできないところもあります。行きたい企業の実績がある研究室に所属することをオススメします。
コアタイムは明記されているか
コアタイムとは、必ず研究室に居なくてはいけない時間のことです。
例えば「10時から18時まで」なら、原則としてその時間帯は研究室か学内にいる必要があります。また、研究室によっては「8時間は学校にいる」やそもそも「コアタイムがない」研究室もあります。
そのため、必ずコアタイムの有無は確認しておきましょう。
一方で、研究室でコアタイムが存在しない場合があります。そのような研究室は、ブラック研究室の可能背が高いため注意しましょう。
というのも、教授の気分次第で研究室でコアタイムが変動したり、コアタイムがないから、夜中や早朝に呼び出されることがあります。
先輩が後輩を指導するか
教授は授業や出張などがあるため、なかなか生徒を指導する時間は取れません。個別指導は週に1回取れたらいいほうです。
そのため、研究の質問は先輩が受け持つ場合が多いです。教授に指示されなくても、先輩が後輩を指導する環境の場が整っているかどうか確認しましょう。
また指導する先輩は、博士か修士生がします。そのため、先輩のレベルや人数などを知らべておくと良いでしょう。
毎年の研究成果があるか
研究成果があれば就職でアピールできるため、有利に就活を進めることが出来ます。
また毎年しっかりとした研究成果を出している研究室は、「教授のレベルが高い」、「生徒が成長できる環境が整っている」ということがわかります。
そのため、気になる研究室の研究実績は確認しておきましょう。
教授からオファーがかかる時も
成績が良い学生は、直接教授から研究室に誘われる時があります。しかし大抵の場合、ブラック研究室の割合が高いです。
なぜかと言うと、「研究実績がないため優秀な学生を確保したい」という意図があるからです。また数多くの研究実績がある研究室は、何もしなくても優秀な学生が集まります。
そのため、教授からオファーがかかったときは、一度その研究室の評価を調べてから検討しましょう。
もしブラック研究室の見極める方法が知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
上記の記事は、ブラック研究室の見極め方をまとめた記事になります。ブラック研究室の特徴も書かれていますので、「ブラック研究室に入りたくない」と考えている方は合わせて読んでください。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では失敗しない研究室の選び方について解説しました。本記事をまとめると、
【失敗しない研究室の選び方】
・自分が興味のある研究か
・教授の教育方針を聞く
・研究費は豊富か
・研究室の設備は整っているか
・卒業生の就職先の情報
・コアタイムは明記されているか
・先輩が後輩を指導するか
・毎年の研究成果があるか
気になる研究室に上記の点を当てはめて、研究室の選択をしてください。少しでも参考になればうれしいです。