・せっかく研究室に入るなら、自分に合った研究室に入りたい
・ブラック研究室に所属しないためには何をすればいいか
上記のご要望に応えるために、この記事では理系大学院生である私が、ブラック研究室のどうかを調べる方法についてご紹介します。
Contents
ブラック研究室は肉体的にも精神的にもつらい
研究活動に夢見て、理系大学に入学された方は多いのではないでしょうか。ご存じの通り、理系大生はほとんどの方が、研究室に所属します。
しかし研究室には当たりはずれがあり、多くの方がリサーチをして所属する研究室を決めます。
この理系大学におけるのはずれ、つまり不人気な研究室をブラック研究室といいます。
ブラック研究室に所属してしまうと、本当に悲惨です。よく「卒業までの我慢」と自分に言い聞かせる方がいますが、正直きびしいです。
いくつかブラック研究室の特徴をあげると
・夜中や早朝に呼び出される
・休日出勤がある
・アルバイトをさせてもらえない
・研究室内に行方不明者がいる
・研究生の仲が悪い
などがあげられます。大学生だから経験できることが、ブラック研究室に入ったことで経験できなくなるのは、辛いですよね。
また、「新卒切符」という、日本に住んでいる人なら欲しい、超貴重なアイテムを手に入れるために研究室に所属する方は多いと思います。しかし、研究室をやめてしまうと「新卒切符」を失うことに繫がる可能性があります。
ここまで聞くと、ブラック研究室に所属したくない!と感じるのではないでしょうか。しかし、「どうやたらブラック研究室と判断できるかがわからない」といった疑問が出てくると思います。そこで短期間ブラック研究室に所属したことがある私が、例をご紹介します。
しかし、あくまで参考程度です。ブラック研究室の特徴はこの記事を見ることで理解できると思います。しかし最も重要なことは、研究室の状況を自分の目で確認したり、情報を聞いたりすることです。被害を受けないためにも、事前リサーチはしっかり行いましょう。
ブラック研究室の見分け方
ここでは具体的なブラック研究室かどうかを調べる方法をご紹介します。紹介する見分け方は全部で6つです。
【ブラック研究室リサーチ方法】
・研究生に教授の評価を聞く
・教授の人柄を確認する
・夜や休日に明かりがついているか
・就活の実績がほとんどない
・研究生の仲の良さ
・留年した人数や、途中で行方不明になった人数
上記はすべて簡単に調べることが出来ます。しかし、しっかりリサーチしない学生が非常に多いです。
ここに書いてあることをすべて実践すれば、ブラック研究室が確実に見極められるわけではありません。しかし、調べないことには見極めることは不可能です。
まずは上記の7つをしっかりリサーチすることから始めましょう。
研究生に教授の評価を聞く
愛想は良くても生徒使いが荒い教授は結構います。そんな教授の具体的な評価を聞きたいなら、研究室に所属している先輩に聞くことが近道です。
ここで重要なのは、「話を伺う先輩が所属していない研究室の評価を聞く」です。
ブラック研究室に所属している先輩に話を伺うと、大体はその研究室の雰囲気や活動内容など詳しく教えてくれます。しかし、後輩も巻き沿いにしようと嘘を教える先輩もいます。
そのため、多くの先輩にリサーチを行い、様々な視点から評価することが、ブラック研究室かどうかを見極める近道です。
教授の人柄を確認する
どうしてもやりたい研究がないなら、教授の人柄を確認して問題がなさそうな方を選ぶのが良いです。付き合う友人は自分の性格に合った人が良いですよね。教授も同様に、自分と気の合いそうな方を選べば、ハズレはありません。
具体的に何を観察か...それは講義に出席して人柄を観察することです。
「押しが強い」、「怒鳴り散らす」といったことが講義内で起これば、確実に研究室で似たようなことが起こっています。というか研究室のほうが、さらにきつい対応をしています。
夜や休日に明かりがついているか
これだけでは「ブラック研究室だ」と判断することができませんが、夜や休日に明かりがついている研究室は疑いましょう。
「研究が好きすぎる」や、「アルバイトで時間が取れない」といった方は、夜や休日に研究をしています。その場合は学生が自主的に研究を行っているため、その研究室はブラックではありません。
しかし、もし教授からの命令で学校に来ているなら、ブラック研究室になります。ブラック研究室は基本休みがないため、24時間ずっと働いています。そのため、夜や休日もずっと明るい研究室は気を付けましょう。
就活の実績がほとんどない
ブラック研究室は、実験だらけでまともに就職活動をさせてくれません。面接と実験日が被れば、問答無用で実験をとらないといけません。
また、研究室にいる時は、「就活の話はするな」と言われる研究室もあるそうです。
研究生の仲の良さ
ブラック研究室は、研究生同士の仲が非常に良いか、悪いかのどちらかに偏ります。仲間意識が出るのか、または教授の性格が移るのか、極端な性格の方が多いと思います。傾向としては、仲が悪い気まずい空気の研究室が多いです。
私の友人で運悪くブラック研究室に入った人は、1年で攻撃的な性格になりました。このように人格も歪めてくるため、たちが悪いです。
留年した人数や、途中で行方不明になった人数
研究室で留年や途中でやめる人は、「単純に単位が足りず、授業に出席するため研究室に顔を出さない」、「研究を見てくれない」、「教授や研究生の仲が悪いため不登校になる」、「精神的に追い詰められ病気になる」が考えられます。
きちんとした研究室では、生徒が努力する限り、最後まで生徒を見放しません。そのため、不自然に研究生の流出が多いところは、疑ったほうが良いです。
調べる方法としては、先輩に聞くか、研究室の集合写真の人数と現在の人数を確認する方法があります。
ブラック研究室にもメリットはある
ブラック研究室と聴けば、マイナスのイメージしか浮かばないでしょう。しかし、ちゃんとブラック研究室にもメリットはあります。
・社会に出ても楽に仕事をこなせる(ストレス耐性がつく)
・作業量が増えるため、他の研究室より知識が得られやすい
上記の2点がメリットになります。ブラック研究室ではないと、自分が学びたいことが出来ない、と考えている方は、ブラック研究室に行ってもいいのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では、ブラック研究室かどうかを調べる方法についてご紹介しました。まとめると、
【ブラック研究室リサーチ方法】
・研究生に教授の評価を聞く
・教授の人柄を確認する
・夜や休日に明かりがついているか
・就活の実績がほとんどない
・研究生の仲の良さ
・留年した人数や、途中で行方不明になった人数
以上がブラック研究室かどうかを調べる方法になります。
私は一時期ブラックに近い研究室に所属していて、そこでは学生間の仲が悪く、ギスギスしていました。幸い、関わらなければ被害は最小限に抑えられたので、研究室にほとんど行かなかった時期がありました。
このように、もしブラック研究室に所属してしまうと、かなり厄介なことになります。あなたが被害に合わないためにも、研究室の事前リサーチは必ず行いましょう。